青汁を解説

コエンザイムQ10は心臓病の治療薬として利用されます

コエンザイムQ10は米国ウイスコンシン大学のクレーン博士によって発見されました。
このとき、牛の心筋のミトコンドリアから発見され、
細胞を動かすためのエネルギーATPをつくる補酵素であることが実証されました。

そのせいでしょうか、コエンザイムQ10は長らく心臓病の治療薬として利用されてきました。
コエンザイムQ10の科学的な大量生産技術を確立したのは、
日本の日清ファルマですが、これも心臓病の治療薬として。
今日のようにサプリメントとして広く認知されたのは、
2001年に健康食品として認可されてからのことです。

このように心臓病の治療薬から、
人との付き合いが始まったコエンザイムQ10ですが、
実際に人での効果を実証する実験例はひとつもありません。
結果、現在では心臓への薬剤としての効果については、
ほぼ否定されている状態で、アメリカの心臓学会や心臓協会では、
「心不全の治療としてコエンザイムQ10を利用することは、
きちんと根拠が蓄積されるまでは推奨されない」と結論づけられています。

日本国内でも同様。
心臓病の治療薬として使われていた頃も1日の上限を30mgと定めており、
健康食品や化粧品として使う場合もこの上限を守ることが推奨されています。
正直なところ、コエンザイムQ10はどれだけ摂取すれば効果があり、
どれだけ摂取すると取り過ぎになるのかは、まだわかっていません。

過剰摂取によって軽度の胃腸不良が出た、
という報告例はありますが、これもその因果関係ははっきりしていません。
これがはっきりするまでは、基準値を超えない摂取を心がける方が良さそうです。
こちらにコエンザイムQ10の1日の必要量がかいてありますので参考にしてください。

とは言ってもコエンザイムQ10が有害物質というわけでは決してありません。
ATPをつくるのは事実ですし、
強い抗酸化作用で細胞を守るのも事実、
食品からはなかなか取れないのも事実です。
そしてあまり知られていませんが、
ほとんどの栄養素は過剰摂取することで何らかの副作用を生みます。

要はどんな栄養素であっても過不足なく、
バランス良くとることが大切という当たり前の結論に行き着くのです。
ところが一部の無知なマスコミやショップ、メーカーが、
「コエンザイムQ10は1日300mg以上の摂取が推奨されている。」
「心臓病の薬として今も使われている。」
「体内では合成できない」
などと消費者の購買意欲をあおるために誤った情報をばらまいているのです。

私たちの健康は私たち自身で守るしかありません。
正しい知識を身につけ、正しい判断ができるようになりましょう。

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